来世の来世も…ずっと…

彼が今も穏やかでいられますように…

加害者になったのかも

仕事帰り・・・正確には彼の家から帰る道

 

 

辺りは暗くなっていた

 

 

いつも帰る道

 

 

警察署を過ぎて、コンビニがある交差点を過ぎて、間もなく

 

 

ガガガッ!!!

 

 

すごい音が、私の車の左、やや後方でなった

 

 

事故!?

 

 

ぶつかった!?

 

 

何かが

 

 

一気に血の気が引いた

 

 

普段から運転は気をつけている

もちろん気をつけている

 

 

歩行者、自転車

 

 

法廷速度

 

 

その道は、狭い歩道があり、車道と歩道の間にガードレールがある

 

路地は無い

 

所々、ガードレールの切れ目がある

 

 

走行中、前方には、人や自転車は、見えなかった

 

 

なのに、すごい音が

 

 

すぐに後方を確認したけど、わからない

後続車が、止まる様子もなく、すぐ後ろにベッタリ

対向車も続々と来ている

 

 

少し先にガードレールの切れ目があった

そこに入って見てみるけど、何もわからない

 

人が倒れてる?

自転車が倒れてる?

 

車は、続々と来てて

わからない

 

 

とにかく、少しでも来た道を戻る

 

 

でも、何もわからない

 

 

私は、警察へ電話をして事情を話した

名前、電話番号など聞かれて

警察署の近くなので、間もなく警察官が2人来てくれた。

 

 

私は、すぐに

「ここへ来る途中、誰かが倒れていたり、自転車が倒れていたり、しませんでしたか?」

 

「なかったですよ?」

 

人間の記憶や、認識なんて、いい加減たと知っている

 

だから、自分は、この辺りと思っていても、違うかも知れないから、警察官に真っ先に確認した。

 

私の車にライトを当てて

隈なく確認してくれた

前も横も、後ろも、下も

けど、どこにも何かが、ぶつかった形跡は無く

周辺を歩いて見回ってくれたけど、血痕もなく、事故があったようには、見えなかったようだ。

 

「そんなはずありません!!

絶対、何かにぶつかっているはずてす!」

 

 

警察官

「猫とかもありますし」

「事故があったりしたら、こんなに車も往来していないでしょう」

「警察署に、事故の連絡も来ていませんし」

 

「ネコじゃないと思います。すごく硬い音で、自転車とか」

 

警察官

「ネコも、引いたらすごく衝撃があります、乗り上げた、感じもあるし」

 

「乗り上げてた感じでは無く、左後ろにぶつかった感じです」

 

 

警察官

「とりあえず書類は作るので、後で被害者が名乗り出ても、ひき逃げでは、ないので」

 

 

 

ひき逃げ

 

 

 

こんな風に事故が起きるのかな

 

警察官

「何かあればすぐに連絡します!」

 

「すぐに知らせてください!帰りも、倒れている人がいないか、よく見て帰ってください」

 

警察官

「わかりました」

 

 

そう言ったけど、警察官は、

違う道を帰って行った。

 

 

 

怖い

 

蘇る

 

足が震える

 

連絡、来るかな

 

私、加害者になるのかな