来世の来世も…ずっと…

彼が今も穏やかでいられますように…

愛する人

一年前はもう 慟哭の中にいた。

 

あの日までは、普通に 普通以上に幸せだった。

 

あの日に 世の中にこんな苦しみが存在することを

 

知りたくなんてなかったのに、知った。

 

久しぶりのデートの日

 

電話もlineも繋がらない。

 

こんなことなかった。

 

嫌な予感 不安 おかしい 何かがおかしい。

 

そんなはずない!寝てるだけ!心配性なだけ!

そう言い聞かせて 彼のところへ行った。

 

彼はこの世から いなくなっていた。

 

 

 

 

 

交差点 青信号 横断歩道 彼は渡っただけ

 

周りは明るく

 

普通に運転してくれていればこんなことにならなかったのに。

 

見なかった 気づかなかった と

 

衝突後、怖くなって逃げたと。

彼をタイヤに巻き込んだまま。