来世の来世も…ずっと…

彼が今も穏やかでいられますように…

警察官も色々

警察署に免許の書き換えに行った。

行きたくない。

だって、彼がきっと…1人で…暫く居た場所だよね。

詳しいことも、事実もわからないけど、多分そこに連れて行かれたんだ。

冷たいベッドに寝かされて、色々調べられて…

1人で行くの辛かったけど、お母さんにまで、辛い思いさせたくなかった。

私が声をかけるのは、彼のお母さんしか居ない。

ご両親は、そこで、彼の確認と、彼の着ていた洋や靴、カバンなども受け取った事は聞いていた。遺品ってやつ。

どこの部屋かもわからないけど、そこは血の匂いがしたそうだ、

警察署に入る前に深呼吸。。。

一歩。一歩。ゆっくり歩いた。きっと、その場に居た警察官は私を不審者と思っただろう。

周りを全て見渡す。彼も見ていたかも知れないから。

「免許」の窓口まで辿り着いた。

対応してくれた警察官。感じ悪かった。

ついでに、前回の更新の時に渡された暗証番号?の紙の事について聞いた。そもそもどんな時に必要かも覚えていない。

免許のICチップの暗証番号の控えで、航空ショーなどを見学する時や、本籍を調べたい時に必要だそうだ。イマイチ必要性がよくわからんが。

紙が劣化して文字が薄くなり、ほとんど読めない。「 どうしたらいいですか?」

その警察官は、呆れたように「 陽に当てると、そうなっちゃうんですよ!」

私はもらってお財布の中に入れたままなので、陽に当たっていない。

それを伝えると

「 読めますよ!」

手を組んだまま、紙を手に取る事も無くそう言った。

私は、目は悪くないが、相当薄くて読みづらい。辛うじて数字は読めるけど、時間の問題というところ。

奥から、もう一人の警察官が来て

「再発行しないから、薄くでも読めるうちに携帯に記録するか、ボールペンで上からなぞって」との事。

もう読めなくなってしまった文字もあるが、4桁の番号が2つ、それさえ自分でわかればいいと言う事らしい。

その場で、なんとか数字を書いてみた。少し当てずっぽう。だって「6」なのか「8」なのか、よく見えないんだもん。

目の前で、「6」かな?とか言っても、見てくれないんだもん。

見ちゃいけないのか?

まぁ、なんとか、終わったのでお礼を言って帰る私に、なんの言葉も無く…感じ悪。

彼の担当の警察官は彼と同年代の、若くて、とてもいい人だったそうだ。

彼の悲惨な事件に、怒りを露わにしてくれたそうだ。

ご両親が息子に落ち度が無かったのか?心配していると

「息子さんが携帯で話していようが、何をしてようが、そんな事は全く問題では無い!!!相手が悪いんだ!!!僕が以前管轄していたところで、こんな事故を起こして!!!僕は許せない!」

そう言ってくれたそうだ。

もちろん彼は携帯も触っていないし、落ち度も無い。

警察官も色々。

彼はいい人に携わっていただいて良かった。

きっと、彼の人柄が引き寄せたんだと思う。

この若い警察官の方が一番に彼のところに駆けつけてくれたそうだ。

それだけでも…