来世の来世も…ずっと…

彼が今も穏やかでいられますように…

行っても、行かなくても

仕事が忙しくて彼の家になかなか行けない。

彼の家に電話をした。

電話に出たお母さんに

変わりはないか?

困ったことはないか?

そう尋ねると

「なーんもないよー」

「変わりようないっしょ。笑」

と。

そっか、大丈夫か。

良かった。

彼が居なくなって数ヶ月後

お母さんは生死に関わるほどの事故に見舞われた。

運が良かったのか

悪かったのか…

彼が守ってくれたのか…(お父さんはそう言っていた)

私にはわからないけど。

お母さんは生きていてくれた。

救急車で運ばれ

総合病院で応急処置をしてもらい

大学病院に入院した。

あの時

私が夜遅くまでお邪魔していた時だった。

全身大火傷を負う事故。

私が疫病神なのではないか…

私がご両親と関わることを彼が望んでいないのではないか…

そんな風に思ったな。

お父さんが

「raiseちゃんが居る時で良かったよ。」

そう言ってくれた、

救われたように思えた。

あの夜

すごい音がして

振り向いたら

お母さんが

「熱い!熱い!」

と…

何が何だか分からなかった。

ちょっと、その辺思い出したくない。

思い付く応急処置して

救急病院を調べて

救急車を呼んで

入院は間違いないと思ったので、荷物用意したり

そして、救急車に一緒に乗って…

あの時も怖かった。

どこまで地獄が続くのだろうと思っていた。

お父さんは、震えた声で叫んでいた。

元気になったお母さんは

役に立たないと、お父さんに怒ってたな。笑

あの時は

私も彼に

「まだお母さんを連れて行かないで」

なんて、お願いしちゃったな…

ごめんね。

彼は色んなことわかっていて、そんな事する筈無いのに…

私も動転していた。

ずっと朝まで付き添っていた私の手も足も震えていた。

あれ?

なんの話だっけ?

そうそう!

だから

余計に心配なんだよね。

また、怪我や体調悪かったりしていないか…

でも、変わりなくて良かった。

彼の家に行けないと

私は変わりがある。

一人、涙が溢れる。

寂しさを実感する。

彼が居ない現実が私の心を砕く

真っ黒な深い闇が襲ってくる

彼の家に行ってもそうなのに…

あれ?

そうだった。

彼の家に行っても同じだ。

彼が居ない現実を感じさせられる。

行っても…

行かなくても同じだ。

会いたくて

会いたくて

触れたくて

どうしようもない。

なのに、どうにもならない…

会いたい

ただそれだけ…