靴、捨てよっ
衣替えも兼ねて、掃除をした。
数年前に買ったブーツ。
私にしては、高かったので、大事に履いていた。
それが、朽ちていた。
すっかり、埃を被り、表面は全てボロボロ…
少し触れるとパラパラと壊れてしまう。
家は人が住まなくなると、朽ちる。と聞くが、靴も同じか。
去年は一度も履かず、お手入れもしなかった。
…
白いスニーカーは、履きすぎて底が擦り減り、穴が開く寸前。
履いても駄目になる。
どっちにしても、それが寿命か。
どちらも、彼が見たことのある靴。
白のスニーカーは彼が可愛いって言ってくれた物。
でも
取っておいても仕方ないよね。
捨てよっか。。。
思い出の品は増えること無く…
失うばかり…
ああ。
寂しいな…
笑って側にいてくれたはずなのに…
そしたら、気にも溜めずに新しい靴を買って、ウキウキしながら、彼に見せただろうな。
今は、彼の写真にしっかり見せる。
どう?似合う?
何も答えは聞こえないけど…
きっと、きっといつものように
「うん!」
て、綺麗な目で、見ていてくれるはず。
だからいっか!
捨てよう!