来世の来世も…ずっと…

彼が今も穏やかでいられますように…

深い闇

夜になって、外は少し寒いくらい。

夜空を眺めて…

彼が死んじゃった。って今もやっぱり信じられないな。


いやいやいや、この前まであんなに笑顔で話してたよ。気持ちは…ついさっきまでだよ。

大声で笑って、些細な事でケンカして…まださっきだよ。私のすぐ隣で。毎日毎日声を聞いて…肌に触れて…

あんなにいい人。優しくて、穏やかで…


私の彼。彼の私なのに…

私なんて、所詮平凡なありきたりな人生だよ?

私の彼がそんな事になる?

あり得ない!

彼が死んじゃったなんて、あり得ないよ。


信じられないのを通り越して、そもそも彼が架空の人物じゃないかとさえ、思う。


いやいやいや、確実に存在してる。

間違いなく生きている。

生きていた彼。。。

普通に生きていた彼。。。


現実の過去を想うと、苦しい現実が押し寄せる。


少しずつ、元気になって

少しずつ、現実を理解して

そして、受け入れる。






…無理だね。


受け止めない。

受け入れられない。


現実が変わらないなら、仕方ないだけ。


諦めない。

諦められない。



だけど、時は流れる…



苦しい。

辛い。

悲しい。

寂しい。

悔しい。。。




周りに灯りも無く

夜の闇は深くて

冷たい風が、ツーンと響く。

私の身体の中の温かさを感じる。




夜の闇に消えたい。

闇の中でも、彼の匂いはわかる。


わかるから。