来世の来世も…ずっと…

彼が今も穏やかでいられますように…

お話

 

お母さんから話があった。

 

さて、問題です!何の話しでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は

お墓。

 

 

お墓の話しでしたー(^o^)/

 

ハァ・・・

 

お墓をそろそろ考えてる。って

 

 

 

彼のご両親はお墓を持っていない

 

ご両親は親族とも付き合いは無いので、いずれはお墓を考えないといけなかったんだと思う。

 

それが、何でこんなキッカケなんだよ

 

 

誰一人予想もしなかった事

夢にも思わなかった事

可能性があるという事も考えなかった事

彼は絶対に死なないと思っていた。

 

 

それなのに

神様なんて居なくて

どれだけ良い人でも

どれだけ必要とされていても

どれだけ愛していても…

 

彼の命を無惨に奪った人間が居た

 

 

 

そして、殺されてしまった

 

どうにもならない現実なら

私も同じように殺してくれていいのにな。

 

 

 

四十九日、新盆、一周忌

三周忌とお世話になってるお寺さんに

お墓の土地は購入したと聞いていた。

 

お通夜と葬儀は、葬儀会社からの斡旋のお坊さんで、彼の家から遠いらしく、その後、今のお坊さんにお願いしている。

 

 

まだ、土地だけ。

 

 

ご両親も、彼の遺骨を手放せない

 

もちろん私も。

 

だーれも居ない所に彼を一人に出来なくて…

 

先日の三回忌に、その話をしたらしい。

私はどうしても三回忌には行けなかったから…その話を知らない。

夏には、建てる準備をするって。

 

ドーン

 

私の心が落ちた

 

「遺骨は?かーくんは?まだ行かないよね?」

 

って詰め寄った私。

 

お母さんは

「行かない。行かないよ。大丈夫!お墓だけ、本当は生きているうちに作るんだって、だから、私とお父さんの名前入れてもいいくらいなんだって。

だから名前だけ」

 

 

名前。

 

彼の名前入れるんだぁ。

 

嫌だな。

 

 

「なんか嫌だな・・・じゃあお父さんとお母さんの名前も入れよっか」

 

 

お母さん

「じゃあ、私達の名前入れたらいい?

そろそろ、息子の部屋も何とかしないとね。」

 

!!!ヤダ!

 

私は

「お墓も名前はヤダ!本当に死んじゃったみたいだからヤダ!部屋もイヤ!もう少し…まだ無理だから…」

 

お母さん

「死んじゃったみたいって…

わかった、まだね。6月だもんね。」

 

 

私、何言っちゃってるんだろ・・・

 

お母さんだって、どれだけ辛いか・・・

 

遺骨をお墓に入れたって

そもそも、遺骨にだって

居ない。

そんな所にきっと彼は留まっていない

そう思っているけど…やっぱりまだ

割り切れない。

 

 

遺骨ってなんだよ

 

遺骨なんて言いたくない

言いたくなかった

 

 

けど…書ける

書けるようにはなった

 

一つ一つ

少しずつ

 

進んでいるんだね。

 

進む事も辛い

止まっている事も辛い

 

何でこんな事になって

何でこんな思いしないといけないの?

 

 

一番辛いのは、かーくんだね。

 

大丈夫。もう辛い思いさせないよ。

 

 

守ってあげられなかったけど…

せめてこれからは安心させるよ(^^)

 

大丈夫(^^)