来世の来世も…ずっと…

彼が今も穏やかでいられますように…

最期の姿

注)この記事の内容は、最期の姿について書いてあります。目にしたくない方がいるかも知れません。どうぞスルーしてください。

交通事故のニュースを目に耳にする度

彼の最期を想う

人間は、私もそうだけど

死ぬ前は生きている。

。。。

手も足も、目も口も動く

身体の中には脳や臓器があって

血や筋肉、骨もある

生きていると、それらは見えなくて

それらは鉄の塊や鋭利な刃物には弱く

いとも簡単に破壊される。

まさに破壊だ。

生きていると、想像もつかないような

光景になる。

頭も顔も、胸もお腹も

手も足も

状況から想像したら

彼の最期はとても見るに耐えない様子だったのだろう

何十メートルもタイヤに巻き込まれて引き摺られたのだから

その場所は、綺麗に洗い流されていたのだろう

あの時は、そんな事に考えが及ばなかった

お父さんも警察の写真でしか見た事がない

それだって、脳裏に焼き付き

一生、忘れられる事ではないと思う

大切な一人息子の最期

私が目にしたら

生きる事を続けられただろうか・・・

目にしていなくても、まるで見ていたかなように頭から離れない彼の最期の姿

胸が張り裂けそうになる

なんとかして助けたい
守ってあげたい
私の命と取り替えたい


これでも、今はそう思えるようになった

あの頃は恐怖だった

彼の最期を想うと、恐くて恐くて
足が震えて、身体が消えていくような感覚



警察や救急隊の方達は、肉眼で目にする

凄い仕事だな

私は以前、医療に携わっていたけど、そういう状況だと、医療ではどうにもならないだろう

目にする事も無い

大切な人の命なのに…何もしてあげる事は出来なかった

私はその仕事から離れた。




でもさ、あの時、お父さんに言ったんだ

「彼はキレイだったでしょ?

頭も手も足も、全部あったでしょ?

あればいい。キレイだよ、それだけでキレイ!」

お父さん

「まぁ、そうだな」



きっと色んな最期がある

無残な

残虐な

凄惨な

でも、今も変わらない

彼の最期はキレイだった

どんな風に見えたとしても

やっぱり彼はずっとキレイ

だって心がキレイだから!

どんなあなたもキレイだよ

心から愛してるよ。




届け!

かーくん!愛してるよ!