来世の来世も…ずっと…

彼が今も穏やかでいられますように…

目撃者

裁判について、ここまで書いたから、最後まで書こう。

これも、自分と向き合うことなのかな。そう思う。今、書かなかったら、もう書けなくなると思う。

頑張ろ。

裁判が終わって、家へ帰ってから、お父さんが資料を私に見せてくれた。裁判では、物凄い量の資料がある。裁判前に検事さんが、机に置いただけでも高さ40cmはあったかな。複雑な事件や事故はもっと凄いんだと思う。それを作成するだけでも時間かかるよね。

お父さんから見せられた資料は目撃者の証言だった。裁判中もその話に触れた?記憶がないが、多分。資料には、もちろん全て書いてある。

目撃者、女子学生

〜男の人は、交差点を青信号で、進んでいました。トラックが曲がってきて、男の人はトラックを見ました。一瞬、引き返そうとしたのが、見えました。トラックのタイヤが男の人の顔を踏みました…男の人はトラックが走って行った後、いませんでした。〜

自分の愛する人が。最愛の子供が。

こんな風にされたら…加害者はどこまで想像出来るだろう。裁判が閉廷して、加害者側から、笑い声が聞こえた。一生忘れない。彼にした、全てを忘れない。

この女子学生はしばらく学校へも行けなくなってしまったそうだ。辛い思いさせてごめんね。そして、勇気を持って証言してくれて、本当にありがとう。女子学生のご両親も、それを許してくれて本当にありがとうございます。

ここに書いても目にする事は無いけど、私の気持ちです。

彼は携帯電話もしていない、イヤホンもしていない。普通に普通に渡っていた。

トラックは信号待ちの先頭ではない。2台目だった。普通に運転してくれていたら、絶対彼に気づいた。見なかったんだって。曲がる先を、周りを見なかったんだって。

時間を戻して欲しい。

彼を返して欲しい。

願いはそれだけなのに…