来世の来世も…ずっと…

彼が今も穏やかでいられますように…

民事裁判

民事裁判の日程が決まった。

一ヶ月後

刑事裁判は到底納得いくものではなく、弁護士さんから、執行猶予か実刑か五分五分と言われていた。

裁判官から、かなり悪質である

と、認められて、前科もあることから、求刑 3年6ヶ月に対して 実刑 2年6ヶ月 であった。

控訴できるものなら、したかった。でも、減刑される可能性もあることから、断念した。

それを決めたのは彼のお父さん。私は控訴したかった。「減刑されたら、どうするんだ!!」…私は何も言えなかった・・・

そして、刑事裁判は終わった。

<br>

<br>

これから、民事裁判。

相手は業務中ということで、会社の保険会社

こちらの弁護士さんと、保険会社。

みんなそうなのかなー。知らなかったけど。

加害者は何にも関係ない。まるで腹も痛まない。どういうことだろう。人の命って、そんなものか?

もし、自分が加害者になってしまったら…

下された判決だけ、受けて。それで終わりにするだろうか。出来るだろうか。そんなことは絶対にないと自分を信じたい。

もし、自分の家族が加害者になったとしたら…

例えば親が加害者になったとしたら…

自分の事ではないと、放置していられるだろうか…謝罪する事もなく、お花を供える事もせず。そんな風に居られないと、信じたい。


民事裁判は彼がこれから得られるはずだったお金を争うんだよね?彼の命に値段をつける訳ではない。彼に対しての謝罪のお金でもない。遺族に対しての慰謝料でもない。 どれも、お金なんかで解決できるものでは無い。
保険会社は出来るだけ減額するために、彼の落ち度を探す。裁判で彼には何の落ち度も無かったことは証明されているのに。彼が車道にいたのではないか?と、弁護士さんが言われたそうだ。もちろん、刑事裁判でも、色々な事を言われた。わかるでしょ?というようなことでも、わざわざ確認された。彼が悪かったようなことまで言われた。その度に腹わたが煮えくりかえる。まさにそんな感情にさせられた。 民事でも、そんな感情にさせられるとは思わなかった。判決は出ているのに。悔しくて、悔しくて、悲しくて。少しでも、彼を悪くすることは、許さない。絶対に許さない。



愛する人の命を奪われた人は お金なんか要らないから、命を返して欲しい。と願うと思う。よく耳にするセリフではあるけど、それに尽きるんだよね。 それしか望みはないんだよね。



宇宙までは行けても、亡くなった人を生き返らせる事は出来ないんだよね。