来世の来世も…ずっと…

彼が今も穏やかでいられますように…

判決文

 

彼の裁判の判決文を初めて目にした。

 

 

高さにしたら20センチはあったかな

上に数枚、それはあった。

 

きっとその先は

もっと詳しく

見たくない書類がある事は容易に想像が出来た。

 

これって、お父さんが死んだらどうなるんだろう・・・

そんな事を考えてしまった

 

私もきっと捨てるなんて出来ない

多分、ずっと見ることも出来ない

 

彼の最期の姿もあるはず

ちゃんと目にしたい気持ちもどこかにあるような気もする…

 

まだ全然無理だけどね。

 

 

 

 

判決の日、私も彼のお母さんも行かなかったから。

 

 

彼のお父さんが一人で行ってくれた。

 

 

 

さっき見せてもらったのに

今、思い出そうとしても

もうよく思い出せない。

 

 

彼の死因が記載されていた。

 

何て書いてあった?

 

頭部の損傷が激しい様子が書かれていた

言葉は思い出せない

 

 

 

彼が(当時28歳)とカッコで書かれていて、間違いなく彼の名前だった

 

彼の無念

ご遺族の心情は計り知れない。と書いてあった

 

780メートル彼をタイヤに巻き込みながら逃走したこと

 

人身事故を起こした認識がありながら、救護せずに保身のため?に逃走し、ギギギという音で走行不能になり、職場に連絡をし、警察へ連絡するよう促され、警察への連絡をしたこと

 

加害者はもう免許を取らない。と言っていること

✴︎ それは間違っている。傍聴した時に

確かに加害者はもう一度免許を取得したいと言った。

裁判官が呆れた様子で何度か聞き返した

「また免許を取るのですか?」

「ハイ、取りたいです!」

何度か言った。

でも、そこにはそう書かれていた

 

加害者は無免許や事故を過去に犯したことがあるが、既に時効が成立していること

 

あとは…

 

 

極めて?悪質と

 

 

 

何の涙がわからないけど

涙が溢れた。

 

 

そもそも、何で判決文を目にすることになったか?

 

 

加害者天国だから。。

 

 

 

彼を喪って

どれだけ加害者天国かを思い知らされた。

 

 

どれだけ大切なかけがえのない命が奪われても

どれだけ加害者が不注意、怠慢、不誠実だとしても

「過失」という言葉が全てを帳消しにする

 

 

例え、加害者が死刑になっても

奪われた命は返らない…

 

 

それなのに…

 

 

一体、誰がそんな法律や法定刑を決めたのだろう

その人の愛する人が同じ目に遭っても果たして納得出来るのだろうか

 

 

 

彼を喪うまでは私は何も知らなかった

全然わかっていなかった

 

学校の仲良かった先輩も

仲良しだった友人も

交通事故で命を落とした。

 

でも、知らなかった。

考えが及ばなかった。

 

 

そんな私の罪も大きいと思う。

 

 

私はどんな罰でも受けるから

彼の命を返して欲しい

 

 

会いたい