彼のベッド
お母さん
「息子のベッド…お父さんに使わせていいかな?raiseちゃんに聞いてからと思って…」
すぐに返事が出来なかった…
彼にプレゼントしたバッグは、お父さんに使っていいよ。と私が使用許可した。
お母さんは不満だった感じ。笑
私がご両親に会うようになる前、お母さんは
来てくれた彼の友達に何でも持って行って。と言ったらしい。形見分けのつもりでだったのだろう。何を持って行ったかも把握していないって。
お母さんなら、彼も私も逆らえない。笑
彼が使うはずだったパソコン。まだ箱も開けていない。彼はそのうちそのうちと、開けなかったみたい。スマホで用が足りたのだろう。
私
「パソコンなら、お父さんが使っていいよ。彼は使っていないから」
お母さん
「お父さんにパソコンは使わせないよ!だって新しいんだよ?イヤだ〜」
?
さすがお母さん、基準がわからない。笑
彼が死んでしまって間もなく、彼の部屋は模様替えされていた。
もちろん、お母さんの仕業。
(そのままにしておいて欲しかったけど…)
彼のベッドの使用については私の許可が必要らしい。
やっぱりお母さん、基準がわからない。笑笑
彼のTシャツ、数枚は私が着ている。それ以外はお母さんの判断で、捨てた服もある。結構捨てられたっぽい。お母さんだからな。
彼の狭い部屋の中では、いつもベッドの上で寛いでいた。
話をしたり、テレビを見たり、ご飯食べたり 笑
ふざけたり。。。ゲームもしたな。。。
やっぱりダメだわ。
そのままにしておいて。
これ以上、思い出が減るのはまだ無理。
だって増えないんだもん…
結局、私はいいよ。と言えなかった。
「ちょっと無理かな。。。」
と答えた。
お母さん
「いい、お父さんに新しいの買うよ。安いの売ってるし 笑」
私
「私、彼のことスっごく好きでしょ〜笑」そういいながら涙が溢れて仕方なかった。
お母さん
「だから、こうしているんじゃない?本当は良くないと思うけど…」
以前、お母さんはraiseちゃんが若かったら家に来させなかったよ。と言っていた。
未来があるからって。
私に未来が無いわけではないけどね 笑。
私 「出会ってしまったから仕方ないの」と泣き笑いで言った。
お母さん
「どっから物いってんの!笑笑」
泣いて、笑った。
お母さんにも正解がわからないみたい。私も。
正解なんて無いんだろうね。
今する決断を信じるしかないのかもね。
今を精一杯ってことだね